あいまいもこ

厄年に怯えるアラサーが、曖昧模糊とした気持ちと本の感想を綴るブログ。

ジョゼと虎と魚たち/田辺聖子

ジョゼと虎と魚たち/田辺聖子

 

f:id:tekuteku_michikusa:20170805232730j:plain

こんにちは、そらまめf:id:tekuteku_michikusa:20170331142439j:plainです。

 

毎日暑い日が続きますね…。

ちょこちょこ朝や夕方に走っているのですが、痩せるどころか太る一方です。

 

一体どうなってるのでしょうか。(食べ過ぎ)

 体重が増えても筋肉が増えてるから説だと思いたいけど、どう見ても太っています。

  

そんな今日は、田辺聖子さんの「ジョゼと虎と魚たち」の感想を書きたいと思います。

 

田辺聖子さんの温かみがある関西弁で綴られた、上質な恋の短編集です。

表題作の「ジョゼと虎と魚たち」もさることながら、どの話も女性の心情を繊細に表現してあって、どの主人公にも共感してしまいます。

 

初めて読んだのが21歳の時。それからいくつか、うまくいかない恋愛をして、そんな時にこの本に出てくる言葉をふと思い出して「今の私の気持ちにぴったりの言葉だ」と思いました。

 

 

簡単なあらすじ

 足が不自由なジョゼは車椅子で生活している。ジョゼが“管理人”と呼ぶ恋人の恒夫。

二人のどこか不思議な恋愛を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」。他に大人の女を主人公に様々な愛を描いた八編を収録した珠玉の作品集。

 

 

ジョゼと虎と魚たち

 

映画化された表題作のジョゼ…はジョゼと恋人の恒夫の会話は、ほのぼのしていて、まさに幸せなカップルの会話。だけど全体的に寂しい気配を纏っています。

 

それは完全無欠な幸福はどこにもないことを、ジョゼも恒夫も知っているからかもしれません。

 

そしてこの先どうなるか、ちゃんと見えているジョゼがいじらしくて愛おしくて…。

全てを受け入れているジョゼは強いです。

 

お茶が熱くてのめません 

 

始めに収録されている「お茶が熱くてのめません」。

 

昔の恋人に会ってもいいことがない、と言うことを短い話の中で全て描いたような作品です。

 

 そう思うと、吉岡に棄てられたのではなく、自分が吉岡を棄てたような気もしてくる。動物的なカンの働くあぐりだから、ネズミが難破船から逃げ出すように、早いこと、吉岡を見棄てたのかもしれない。(p.30)

 

この言葉が、うまくいかなかった恋を思い出す時、ふと頭をよぎります。

 

 

側に置いておきたい一冊 

 

みんな人に言えない秘密を抱えながら、なんとなくお互いに察しながら、意地悪になってみたり優しくなってみたりして、生きているんだなと勇気をもらえる本です。 

 

この本を読むと、男の人に優しくできる。

 

やっぱり田辺聖子さんはすごいです。